「イライラして、のぼせやすい」「むくみと重だるさが取れない」――それは、余分なものが体にこもっているサインかもしれません。今回は、これまで見てきた陽虚・陰虚と対になる「実」タイプを紹介し、シリーズのまとめをお届けします。
これまで、陽虚・陰虚と、体力や潤いが「足りない」タイプを見てきました。今回は逆に、何かが「余分・滞っている」実のタイプです。
「陽実(ようじつ)」、別名「陽盛(ようせい)」は、体の中に余分な熱がこもっている状態です。イライラしやすい、顔が赤くのぼせる、便秘がち、暑がり、といったサインが出ます。陰虚の「乾いた熱」とは違い、こちらは体力もエネルギーもある中で、熱そのものが過剰になっているイメージです。
「陰実(いんじつ)」、別名「陰盛(いんせい)」は、冷えや余分な水分・老廃物が滞っている状態です。むくみ、重だるさ、体が冷えて動きが鈍い、といったサインが出ます。陽虚の「エンジン不足」とは違い、こちらはエンジン自体は動いているものの、余分な荷物を抱えて動きが重くなっているイメージです。
ここで、これまでの4タイプを整理してみましょう。陽虚は、エンジン不足で冷えるタイプ。陰虚は、潤い不足で乾いて熱がこもるタイプ。陽実は、熱や活動が過剰なタイプ。陰実は、余分なものが滞って重だるいタイプです。もちろん、これらは混ざり合うこともあり、100パーセントどれか1つに当てはまるわけではありません。ですが、この4つの物差しを知っておくだけで、「今の自分はどちらに近いか」を考えるきっかけになります。
まとめると、陰陽と虚実を組み合わせた4タイプは、陽虚・陰虚・陽実・陰実です。ご自身の体調がどこに近いか、ぜひ振り返ってみてください。
次回からは、五行をさらに深掘りして、体質タイプ診断をお届けします。あなたは木・火・土・金・水、どのタイプに近いでしょうか。
自分の体質タイプを専門家と一緒に見立てたい方には、東洋医学講座もご用意しています。


コメント