これまで木・火・土・金・水という5つの体質タイプを紹介してきましたが、「自分はどれにも当てはまらない気がする」と感じた方もいるのではないでしょうか。実は、それはごく自然なことです。
五行(ごぎょう)の体質タイプは、性格診断のように1つに決めるものではありません。多くの人は、複数のタイプが組み合わさっています。例えば「木×土」タイプなら、行動力はあるけれど、同時に思い悩みやすい一面もある。「火×金」タイプなら、情熱的だけれど、几帳面さや傷つきやすさも併せ持つ、というようにです。「木タイプ100パーセント」という人は、むしろ珍しいのです。
また、五行はもともとお互いに影響し合う関係にあります。以前の回で紹介した、助け合う「相生(そうせい)」と、抑え合う「相克(そうこく)」の関係です。だから、1つのタイプが強く出ているときは、隣接するタイプや、抑え役にあたるタイプの影響も一緒に見ておくと、より自分の傾向をつかみやすくなります。
ここで、大事な注意点をお伝えします。このタイプ診断は、あくまで「自分の傾向を知り、崩れ方のクセに気づく」ためのヒントです。占いのように「あなたは○○な人間だ」と決めつけるものではありません。今日の自分、今週の自分の状態を振り返るための道具として使ってみてください。体調は日々変化するものであり、タイプもまた、そのときどきの状態によって傾きが変わることがあります。
まとめると、複合タイプはごく普通のことであり、五行診断は「自分を決めつける」ためではなく、「傾向を知るヒント」として使うのがコツです。
次回は、五行と感情のつながりを深掘りします。怒り・喜び・思い悩み・悲しみ・恐れ、それぞれの感情が体に与える影響とは、どのようなものでしょうか。
ご自身の複合タイプを一緒に整理してみたい方には、東洋医学講座もご用意しています。


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