体の潤いを補うケアは、難しいことではありません。「摂り方」を少し変えるだけで、体は変わっていきます。今回は、これまで2回にわたってお伝えしてきた「陰虚(いんきょ)」タイプの、具体的な養生法を紹介します。
1つ目は、水分の”摂り方”を変えることです。喉が渇いてから一気にがぶ飲みするのではなく、こまめに、少しずつ、体にじわっと染み込ませるように飲むことを意識してみてください。冷たい飲み物の一気飲みは、かえって胃腸に負担をかけ、うまく潤いとして活かされにくくなります。常温か、温かい飲み物を、時間をかけて摂るのがおすすめです。
2つ目は、塩分との付き合い方です。極端に避ける必要はありませんが、濃い味付けや加工食品に偏った塩分の摂り方は、体の水分バランスを乱しやすくなります。だしや素材の味を活かした、ほどよい塩分を意識してみてください。
3つ目は、休息の質です。夜更かしを控え、特に寝る前のスマートフォンの使用時間を減らすことは、陰を養ううえでとても効果的です。「体を休ませる」だけでなく、「興奮を鎮める」時間を意識的に作ることがポイントです。
4つ目は、食材の選び方です。東洋医学では、豆腐、白きくらげ、山芋、ゆり根、梨といった、みずみずしく体を潤す食材が、陰を補うとされています。辛いもの、カフェイン、アルコールの摂りすぎは、逆に陰を消耗させやすいので、量を意識してみてください。
まとめると、陰虚の養生は「じわっと潤す」がキーワードです。水分と塩分の摂り方、質の良い休息、体を潤す食材、この4つを日々の生活に少しずつ取り入れてみてください。
次回は、陽虚・陰虚とは反対に、何かが余分・滞っている「実」タイプ――陽実と陰実を紹介し、4タイプの総まとめをお届けします。
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