「ストレスで胃が痛くなる」――これは実は、「肝(かん)」と「脾(ひ)」という2つの臓が関わり合って起きています。今回は、五臓六腑シリーズの締めくくりとして、五臓同士の相互関係を紹介します。
五臓・六腑を1つずつ紹介してきました。今回は、五臓同士がどう影響し合っているか、その相互関係についてお話しします。
五臓は、五行の助け合い・抑え合いの関係そのままに、お互いに影響し合っています。代表的な組み合わせを紹介しましょう。
肝と脾:ストレスで肝の気の巡りが乱れると、その影響が脾に及び、食欲不振や胃もたれが起こります。「ストレスでお腹が痛くなる」というのは、まさにこの関係です。
心と腎:心は上で活発に働き、腎は下で静かに蓄える、という関係で、お互いにバランスを取り合っています(水と火のバランスとも言われます)。腎の力が弱ると、心の興奮を抑えきれず、不眠や動悸につながりやすくなります。
肺と腎:呼吸を担う肺と、生命力を蓄える腎は、深い呼吸を支え合う関係にあります。腎が弱ると、息切れしやすくなることがあります。
このように、1つの臓だけを見るのではなく、「この不調は、どの臓とどの臓が関わり合って起きているか」という視点を持つと、体の状態をより立体的に理解できます。
まとめると、五臓は独立していません。肝と脾、心と腎など、影響し合いながら全体のバランスを保っています。
次回からは、体をめぐるネットワーク「経絡」を紹介します。耳つぼ講座にもつながるテーマです。
五臓のつながりを踏まえた体質改善に興味のある方には、東洋医学講座もご用意しています。


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