五臓六腑という”部署”を、体中につなぐ”道路網”がある――それが「経絡(けいらく)」です。今回からは、経絡・経穴(けいけつ)シリーズとして、体をめぐるネットワークを紹介します。
五臓六腑を紹介してきました。今回からは、それらをつなぐネットワーク、経絡です。
経絡とは、気・血・水が全身を巡るための通り道です。体の中に張り巡らされたネットワークのようなもので、五臓六腑と、手足・体表をつないでいます。
経絡が重要な理由は3つあります。1つ目は、気血水を全身に届ける通路であること。2つ目は、体の不調が、経絡を通じて体表にサインとして現れること(肩こりや、特定の場所の痛みなど)。3つ目は、鍼やお灸、指圧といった施術の効果が、この経絡を通じて全身に伝わっていくと考えられていることです。
経絡は、主に12本の「経脈(けいみゃく)」と、それを補う「奇経八脈(きけいはちみゃく)」、さらに細かい枝分かれである「絡脈(らくみゃく)」から構成されています。それぞれの経脈は、対応する五臓六腑の名前がついており(肝の経絡、胃の経絡、というように)、体の特定のルートを通っています。
普段何気なく感じている肩こりや腰の張りも、この経絡のどこかで気血水の流れが滞っているサインかもしれません。場所によって、関係の深い臓腑を推測する手がかりにもなります。
まとめると、経絡とは、気血水を全身に巡らせ、五臓六腑と体表をつなぐネットワークです。不調のサインが現れる場所でもあります。
次回は、経絡上にある”扉”――経穴(ツボ)について紹介します。
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