暴飲暴食、寝不足、働きすぎ……気候でも感情でもない、それ以外の原因があります。今回は、病因シリーズの最後、「不内外因(ふないがいいん)」を紹介します。
外因(六淫)、そして神・七情という内因を紹介してきました。今回は病因シリーズの最後、不内外因についてお話しします。
不内外因とは、外因(六淫)にも内因(七情)にも当てはまらない、それ以外の原因を指します。代表的なものが、飲食・過労・外傷です。
飲食では、暴飲暴食、冷たいものの摂りすぎ、脂っこいものや甘いものの摂りすぎが、脾(ひ)の働きに負担をかけ、消化不良やむくみ(痰湿)につながります。過労では、働きすぎ、睡眠不足、過度な運動が、気血を消耗させ、気虚や血虚、陰虚につながります。特に、体力の限界を超えた頑張りすぎは、複数の臓に同時に負担をかけることがあります。外傷は、打撲やケガによって、その場所の気血の巡りが滞る(瘀血)ことを指します。
ここまで、六淫・神・七情・不内外因という4つの病因を紹介してきました。実際の不調は、これらが複合的に絡み合って起こることがほとんどです。「今の不調は、気候か、感情か、それとも生活習慣か」と、原因の方向性を意識するだけでも、自分の体との向き合い方が変わってきます。
まとめると、不内外因とは飲食・過労・外傷といった生活習慣による原因です。病因は、外・心・生活の3方向から総合的に見ることが大切です。
次回はいよいよ最終シリーズ、これまでの内容をすべて組み合わせて自分を見立てる「弁証(べんしょう)」です。
生活習慣の見直し方についてより詳しく知りたい方には、東洋医学講座もご用意しています。


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