バラバラに見えた「陰陽」「五行」「気血水」「五臓」「病因」――実はこれ、組み合わせて使うための道具でした。今回からは最終シリーズ、それらを組み合わせて自分を見立てる「弁証(べんしょう)」を紹介します。
これまで、東洋医学の成り立ちから、陰陽・五行・気血水・五臓六腑・経絡経穴・病因まで見てきました。今回から最終シリーズ、それを組み合わせて「自分を見立てる」方法です。
弁証とは、症状・体質・生活習慣という手がかりを、これまで紹介した物差しに当てはめて、「今の体がどんな状態にあるか」を1つの結論にまとめる作業です。
弁証の基本的な流れはこうです。まず、気になる症状を集めます(冷える、眠れない、疲れやすい、など)。次に、それを陰陽・虚実(陽虚か陰虚か、実か)、五行(どの臓に関係しそうか)、気血水(気・血・水のどれが乱れていそうか)という物差しに当てはめていきます。最後に、それらを組み合わせて、「今の体は、こういう状態に傾いている」という1つの見立てにまとめます。
大切なのは、弁証は”診断”ではなく、”体からのメッセージの読み解き方”だということです。医療行為の代わりになるものではなく、自分の体調を理解し、養生や専門家への相談の精度を上げるための、セルフケアの目安として捉えてください。次回からは、実際の症例を使って、この読み解き方を一緒にやってみましょう。
まとめると、弁証とは陰陽・五行・気血水・五臓という物差しを組み合わせて、体の状態を読み解く作業です。セルフケアの目安として活用してみてください。
次回から、実際の症例を使った弁証の実例集をお届けします。まずは「陽虚タイプ」の見立てからです。
ご自身の体質を専門家と一緒に見立てたい方には、東洋医学講座もご用意しています。


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