風邪をひきやすい、肌が乾燥しやすい、なんだか悲しい気分になりやすい――それは「肺(はい)」からのサインかもしれません。今回は、五臓(ごぞう)シリーズの4つ目、肺を紹介します。
肝・心・脾と見てきました。今回は「肺」、呼吸と気を巡らせる働きについてお話しします。
肺の一番大事な働きは、呼吸を通じて自然界の気を取り込み、全身に気を巡らせることです。肺はまた、体の表面を守るバリア機能(衛気)にも深く関わっており、肺の働きが弱ると、風邪をひきやすくなったり、汗のコントロールがうまくいかなくなったりします。
肺の働きが乱れると、風邪をひきやすい、咳や息切れ、鼻づまり、肌の乾燥、といったサインが出やすくなります。東洋医学では「肺は皮膚をつかさどる」とも言われ、肺の潤いが不足すると、肌の乾燥やハリの低下にもつながるとされています。
感情面では、悲しみが肺と対応します。深い悲しみや、感情を出さずにためこむことは、肺の働きに負担をかけ、呼吸が浅くなったり、気持ちが沈みやすくなったりすることがあります。肺をいたわるには、深い呼吸を意識すること、乾燥する環境を避けること、白きくらげ・梨・れんこん・はちみつといった、肺を潤すとされる食材を取り入れることが良いとされています。
まとめると、肺とは呼吸と気の巡り、そして皮膚のバリアを担う臓です。風邪のひきやすさ・乾燥肌が乱れのサインであり、深い呼吸と乾燥対策がケアの基本になります。
次回は「腎」。生命力の貯蔵庫であり、老化とも深く関わる臓を紹介します。
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